落ち着きがない子ども、どうして落ち着きがないの?
こんにちは、しのです。
落ち着きがない子どもをテーマに今回の記事を書いていきます。
私自身、「落ち着いたね」と言われた学童期はなく、
学校の通信簿では“落ち着いて話を聞ける”という項目の横には
常に × が書いてありました。
流石にもう落ち着きました。
実際に私自身の経験も交えて、こんなことを考えてた・感じてた、という
ことまで含めて書いていこうと思います。
目次
- どうして落ち着きがないの?
- 脳の情報処理について
1 どうして落ち着きがないの?
周囲から見ると、不思議に映っていると思います。
落ち着いて話が最後まで聞けない、ふらふらと動き回ってしまう、じっと座っていられない などなど...
これらには理由があります。
例えば、ジェットコースターに乗る前、気分が高揚する方、または逆にげっそりする方もいることでしょう。
気分が高揚する方は、ウキウキして活動的になると思います。よく話す、目線が動く、手足が動く などですね。
げっそりする方は、活動的ではなくなると思います。手を握ったり、口を触ったり、目を閉じる など。
これらの行動は、自分が落ち着くためにとっている無意識の行動です。
身体の底から湧き出る欲求と思って頂ければ良いと思います。
その欲求が、落ち着きのない行動、として行動に現れているのが
落ち着きのない子どもです。
実際私も小学生の時、授業中にじっと座って話を聞くのが本当につらくて。
お尻のあたりがムズムズムズムズして、じっとしていることがきついんです。
怒られる辛さよりも、じっとしてる辛さの方がきつくて、椅子を揺らすか、貧乏ゆすりをしているか、床に寝転がっていました。
そんな落ち着きのない子たちに当てはまりやすい傾向が以下の通りです。
- 体幹の筋力が弱く、ぐにゃぐにゃしている、座っているときの姿勢が悪い
- 指先が不器用
- 注意が持続しない、衝動的に突発的な行動をとりやすい、耳から入る音の情報よりも目から入る情報に左右されやすい
- 疲れやすい
- 運動が苦手、身体がぶつかってしまう
上記の5項目と落ち着きがない、がどうして関係あるの?と思うかもしれませんが
脳の発達には、感覚という経験値・栄養が必要なのですが
そもそも経験値・栄養が不足していると、脳の情報処理(感覚の受信)が難しく、
脳の情報処理が難しいと、落ち着かなくなる
そのため、落ち着くため足りない栄養(感覚)を求めて動き回る。
ということが起こっています。
2 脳の情報処理
脳の発達とは、認知面と運動面、双方少しずつ上達していくものです。
例えば、お母さんに読んでもらう絵本の文字を追いかけて読むだけでも
- 文字を追いかけていくために、目の運動が必要
- 目を思い通りに動かすために、首がすわっていないといけない
- 首がすわるためには、体幹がしっかりしていないといけない
- 絵本を読んでもらっている、ということへの理解
- 注意・集中の持続
などなど
簡単そうに見えて、複雑なことを沢山しているのです。
それを同時に処理していくことを、感覚を統合する、というのですが
脳が感覚を統合することで、絵本の読み聞かせが成り立つのです。
もしも、
- 目の動きが上手でなかったら?
- 体幹の筋力が弱く、座っている姿勢がきつかったら?
- 絵本を読んでもらっている、という状況が理解できなかったら?
- 気になる別のものがあり、そちらに気を取られていたら?
絵本の読み聞かせが成立しなくなりますね。
無意識にしている運動やコミュニケーション、日常生活における活動とは
複雑な要素が噛み合って、やっと出来ているんですね。
その複雑な要素のうち、いくつか苦手な要素があると
落ち着いて話を聞くや、じっとしている、ということが苦手になります。
それらの苦手な要素を少しずつ練習していけば改善されていきます。
では、どのように練習していけばいいのでしょうか?
どんな練習が必要なのでしょうか?
という内容で次回記事を書いていきたいのですが、
次回記事は、より深くどんな練習をすればいいかを理解するために
細かい感覚の種類分けを記事にしていきます。
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